拙者は、おひつ侍 原 壱輩でござる。
「タガが外れる」という言い回しをご存じの事と存ずる。
同義語に「はめを外す」と云う言い方も同様でござる。
意味は、「調子に乗って度が過ぎた行動」などを指す言葉ではござるが、このタガを最近は生活の中に見かける事が中々無いので、イメージが付かない方もおいでかも知れませぬ。
「タガ」とは、木製品の桶や樽などの製作には欠かせぬ部品で、丸い桶・樽の外側に形を保つために使われており、タガが無ければ、形そのものを形成できぬ重要な金属製の帯状の部品でござる。 (金属製だけではござらぬが、竹製タガは高価なため、少数派でござる。)
文字通り「タガ」が外れた、又は無い状態では、桶や樽は形が保てず、液体を入れる入れ物としては、全く機能出来ぬのでござる。
タガの付いている桶や樽の欠点が、やはり「タガのゆるみ」から来る、「外れる・ずれる」でござる。
「タガのゆるみ」とは、木製品である本体が、木材であるがゆえ膨張や収縮をおこすために起こることで、木材である以上は避けては通れない問題点でござる。
実際には、おひつを使い始めてから日数が経過すると、木製の本体が油分などが抜けて、元の直径よりも収縮してしまうため、タガがずれやすくなってしまうのでござる。
問題解決 「タガの無いおひつ」誕生
おひつも桶と同様なのでの、タガが付いているのがおひつの当たり前のフォルムとして、一般的であるが、遂にそこにニュータイプのおひつが登場してきたのでござる。
このニュータイプのおひつには、外側にタガが無いフォルムとなっており、表面(側面)には、凹凸が全くないのでござる。
実際のタガは木材の内部に貫通するように製作してあり、外部からは全く見えないのでござる。
そのため、今までには無かったカジュアルなおひつが出来上がるきっかけとなったのでござる。
タガが無いので、タガを外したくとも外れたりしないので、今までの製品に有ったタガに関する問題点が一掃され、且つ斬新なデザインが可能となった新商品でござるぞ!!