椹(さわら)おひつの使い始め

 

椹(さわら)おひつの使い始め

アク抜きの作業

 

拙者はおひつ侍 原 壱輩でござる。

本日は木製おひつ(椹材)を使い始める際におこなう、「アク抜き」の手順をお伝えいたしまする。

特に難しことはなく、一度水を張り馴染ませるだけの事でござるので、堅くお考えに成る必要は全くござらぬ。

ただ、真水を入れて置くより、糠や酢を入れた方が早く馴染むだけとお考えくだされ。

 

おひつは“ごはん”を入れて使うものであり、ごはんは白く、他の色が付きやすく、また、香りも付きやすいデリケートな食品でござる。 そのため、それを入れる容器に香りなどが付いていない方が良い。 木材の中でも、この椹(さわら)と云う材は、香りが少ないため古来より食品や液体を入れる容器として慣れ親しんで来た材でござる。

それでも、使い初めは念入りに使い始めると云う文化が根付いて居た訳でござる。

 

当おひつ堂では、米糠をアク抜きのアイテムとしてお薦めして来たわけでござる。

米糠は今の時期に竹の子のアク抜きにも使用されており、とてもポピュラーなアイテムでござる。

また、当店では、さわら材のおひつをお求めの方には、付属品としても米糠をお付けしておりまする。

 

  1. まず、おひつを水に濡れても良い場所へお置き下され。 これは、水を張って置くと、おひつから水が滲み出して来るので、汚れるからでござる。

 

  1. おひつに米糠(生糠)を100g程度入れるのでござる。 量はあまり気にする必要はござらぬと存ずる。 

 

  1. その後、水を7~8分目の量を入れて、糠が浮くので少しかき混ぜ、そのまま3時間程度置くのでござる。

暫く経っておひつの置いた場所を見ると、水が染み出し、おひつの辺りが濡れて居る事がお判りになると存ずる。

 

  1. 時間が経ったならば中身の糠と水を捨てて、全体を良く水洗いを行ない、乾いた布で水分を拭き取りまする。 その後、蓋と身を開口部を上に向け良く陰干しをおこないまする。 約1日乾燥出来れば完璧でござろう。  どうぞその後にお使いくだされ。

後は、常に乾いた状態でごはんを入れて使うのみでござる。

 

なんと云っても、おひつの一番の仕事は、余分な水分を適度に吸い取ってくれる事が一番の仕事でござる故。

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