拙者は、おひつ侍 原 壱輩でござる。
拙者達がなぜ“おひつ”をお薦めするのか? 何故“おひつ”が、おいしいごはんを食べるために必要であるのかについて、書かせて頂くのでござる。
理由の3は、「ごはんをおいしく保管できる」でござる。
美味しく炊けたごはんを、「簡単に、そして美味しいままに!」保管ができる点でござる。
一般的に食べ残ったごはんは、電子ジャーにそのまま保温するか、または、タッパー等に移し冷蔵庫へ保管される方が、多い様でござる。
しかし、電子ジャーでは、ごはんがパサパサになったり、または、底が水っぽくなったりすることが不満でござる。 また、冷蔵庫で保管すると、温度が低いために、ごはんはポロポロと硬くなってしまうのでござる。
また、数日に渡るようであれば、冷凍庫へ小分けし、冷凍保存の方も多い様でござる。
こちらは、ラップなどで個別に包むなどの場合、薄く伸ばしたりと多くの手間が発生し、また、「暖かいままを急速冷凍」などをする場合には、庫内温度も急上昇し、冷凍庫の負担も大きくなると思うのでござる。
しかし、おひつを使えばとても簡単に保管ができるのでござる。
電気などの熱源が無いので、当然のように穏やかに冷めてはまいるが、約1日程度は、水分を上手に保った状態で保存してくれるのでござる。 常温で保管するため、ごはんが硬くなったり、また、べちゃべちゃになったりせず、柔らかく、非常に良い状態で保管されるのでござる。
「木製品ならではの抗菌作用」
木製品であるおひつには、さわら材が多く使われているでござる。
このさわら材には、松ヤニと同じような「ヤニ分」が有るのでござる。 ヤニとは樹木の脂分の事でござる。
実は、この「ヤニ分」の中に抗菌物質が含まれており、おひつの食物を保存するためにも大変好都合なのでござる。 たこ焼きの容器を覚えておいででござろうか? 木製の「経木(きょうぎ)」と云う、木を薄く削った容器でござる。 今でも高級牛肉などは、この経木に包まれて販売されているのでござる。 我々日本人は、昔からこの様に「自然素材の利点」を生活の中に上手に活用してきたのでござる。