おひつが必要な理由(わけ) その1

 

拙者は、おひつ侍 原 壱輩でござる。

 

拙者達がなぜ“おひつ”をお薦めするのか? 何故“おひつ”が、おいしいごはんを食べるために必要であるのかについて、書かせて頂くのでござる。

 

「木製素材が余分な水分を吸収し、ごはんを理想の硬さに調節し、且つ、ごはんを程よく冷まし、つやと甘みが出るため。」

ごはんを美味しくする理由を纏めると、この様な言葉になるのでござる。

 

ごはんを炊くとは、煮る、蒸す、焼く、の複合加熱の調理法でござる。 この行程を経て固い米粒を“柔らかいごはん”に変えることでござる。 

炊飯さえ行えば“ごはん”と成り、食べる事は出来るが、実は“美味しいごはん”なるのにはもう一つの行程“蒸らし”が欠かせないのでござる。

 

“蒸らし”とは、加熱が終わった後に、余熱で米粒の中心までしっかりと熱が伝わりごはんに変わることと、ごはん粒外側の吸収されない余分な水分が、空気中に蒸発し、その後外気との温度差から米粒の表面に薄い膜が形成される行程のことでござる。

この“蒸らし”をきちんと行なうためにも「おひつ」は最適でござる。

 

炊飯直後のごはんを炊飯器からおひつに移し替えることで、ごはんがほぐれ、一粒ずつ外気に触れるので、余分な水分が蒸発し易くなり、その後、木製のおひつでは、密閉性を保ったまま、木製素材が余分な水分を吸収してくれるのでござる。

 

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